1980年以前に建てられた木造住宅
建築基準法は、1981年(昭和56年)6月1日より大きく改正されました。1978年(昭和53年)の宮城県沖地震による甚大な被害が教訓となって、建物の耐震基準が強化されたのです。 そのため1981年を境に木造住宅の構造性能が強化されており、1980年以前に建てられた木造住宅では、地震に耐えうる壁(耐力壁)が不足しており、筋交いが殆ど入っていません。
基礎にも要注意
基礎もコンクリートで出来てはいるものの、鉄筋の入っていないものが多く、基礎の断面が逆T字型をしたフーチング布基礎が主流となっています。平屋の建物のでは、断面がI型の古いタイプも見受けられます。
断熱材が無いケースもある
壁が土壁の場合では、殆ど建物に断熱材が入っていません。土壁以外の場合では、厚さ30~50ミリのグラスウール断熱材が入っている程度で、天井には入っていたり、入っていなかったりとどちらも見受けられます。
床には断熱材が入っていないことが多く、畳の部屋以外では、冬場の寒さが足元から冷え込んできます。窓の木製建具あるいはアルミサッシに単板ガラスを入れたものが一般的です。
2015年現在で、築35年を経過する木造住宅をリフォームする場合は、内装の模様替えリフォームだけではなく、耐震性や断熱性についても確認しておきましょう。