長い目で見てコストダウン

生活していくうえで消費する電気、ガスなどの光熱費や建物の維持管理に必要な修繕費用をランニングコストと呼びます。断熱性の低い家、日当たりや風通しの悪い家は、建築費用が安かったとしても、冷暖房費が多くかかってしまいます。

リフォームで家計の負担を抑える

リフォーム計画をする際に、夏の熱気を自然に外へ流れる間取りの設計や、冬の日差しが部屋の奥まで差し込む窓の取り方などの工夫を施せば、年間を通して冷暖房費を削減することができ、結果的に家計の負担を抑えることにつながります。


建物の断熱性を高めることは、夏の暑さや冬の寒さからの影響を防ぎ、エネルギーのロスを最小限に抑えてくれます。日本の住宅に断熱材が積極的に使用されるようになったのは、1970年代以降ですので、2015年時点で築年数が40年を超えている住宅のリフォーム計画には、断熱リフォームを考慮することをおすすめします。


1回で済ませた方がコストダウン

リフォームの方法としては、例えば「今回のリフォームでは、リビングの床フローリングの張り替えと壁紙の貼り替えだけをして、2年後にキッチンの交換をしたい」といった“段階的なリフォーム”は、リフォーム費用を予算の範囲内で無理なく抑えられるメリットがあります。


しかしその都度、解体や養生、運搬搬入、ハウスクリーニングなどの経費が発生し、全体的に見ると割高になってしまいがちです。2~3年の間に2回のリフォームをするのであれば、1回で済ませたほうが、コストの節約になります。


ローコストエネルギーへの転換も踏まえて、2回分のリフォームを1回で済ませることによって、長い目で見てコストダウンへとつながってゆくのです。