見直される中古住宅

土地を持たない人がマイホームの購入を検討する際に、新たに土地を購入して注文住宅を新築するか、建売住宅を購入するか、中古住宅を購入してリフォームするかに分かれます。 ある機関が中古住宅購入者を対象に調査したアンケートによると、手頃な価格と希望エリアの物件であったことが、選択理由の決め手の大半を占めてしました。

日本の中古住宅市場

欧米と違って中古住宅市場が成熟していない日本では、マイホーム検討者が中古住宅を購入してリフォームをするという選択は、まだまだ少数派であるのが現状です。その要因は、中古住宅に対して「どんな欠陥があるか分からない」という拭えない不安要素があるからのようです。


ところが少子高齢化が進む今の日本で、新築住宅の着工戸数は年々減少傾向にあります。一方で空き家は増加傾向にあり、日本全土の空き家の数を集約すると、神奈川県内のすべての住宅戸数に匹敵するほどの数にのぼるそうです。


今後は国で優良な中古住宅に対して格付けをする方針もあり、リフォームによって質を高めることで、住まい手のニーズに適した住宅へと生まれ変わるので、建築業界からも注目されている市場でもあります。


中古住宅購入の注意点

中古住宅の購入にあたって確認しておきたい事柄は、「違法建築ではない」という点が第一です。その建物が建った当時に、役所の完了検査を受けて「検査済証」が交付されていれば、建築基準法に適合している証しとなるので、不動産業者に「検査済証」の有無を確認するとよいでしょう。


同様に耐震性や瑕疵担保責任についても、確認しておくことをお勧めします。宅地建物取引業者が売主の場合、法律で雨漏りや白アリ被害などに対する瑕疵担保責任が義務付けられています。


素人である買主には欠陥の見極めが難しいので、「既存住宅売買かし保険」に入っておくと欠陥があっても修繕費用の保険金が支払われるので安心です。上手に活用してマイホームをお得に買い物しましょう。