自然塗料に関する基礎知識

植物オイルなどを主原料とする自然塗料。明確は規定はありませんが、木材への調湿効果を妨げず、かつ人体への害が少ない点が特徴です。    

ドイツからの自然塗料

ドイツから輸入されている“リボス”や“オスモ”などは、ひまわり油などの植物油を用いて作られており、一般的な塗料に比べると高価ですが、キツイ臭いが無くて舐めても安全なので、アレルギー体質の人にも安心です。


他にもカシューナッツを主原料とした“カシュー塗り”があり、漆(うるし)塗りの代用品として、家具などに施されます。


日本産の自然塗料

国産の自然塗料で思い浮かぶのが“柿渋”です。渋柿から作る柿渋は、含まれる成分であるタンニンによって防腐効果が防腐効果が働きます。ただし悪臭を放つので、苦手な人は無臭タイプのものを選ぶと良いでしょう。


柿渋の原液と赤サビとを混合させた渋い赤色の“ベンガラ”という塗料もあります。比較的に安価で、防腐性と耐久性に優れています。


また塗料ではありませんが、無垢の床材などに塗る材質として蜂の巣から作った“密ロウワックス”もあります。ハチミツを採取した後のムダ巣を集めて湯せんし、不純物を除いてエゴマ油と混合して精製したワックスです。


カーワックスのようによく伸びるので、1リットルの量で40~70畳分も施せます。撥水効果があり、メンテナンスは1~2年でOK。汚れても剥げてもスポンジで簡単に塗ることができます。