天然木の天井・壁材の基礎知識
天井や壁に用いる天然木の無垢板材は、本物ならではの質感が感じられ、年月の経過と同時に風合いが増してゆく、耐久性の高い仕上げ材です。
天然木の無垢板材の特徴
長い材の取れる樹種には、スギ、マツ、ヒノキ、ヒバなどの針葉樹系に多く存在します。天井・壁材としては大きな幅での加工が困難なので、継ぎ目のない空間は作れませんが、反対に長尺方向のデザインを活かしたインテリアを楽しむことができます。
樹種を選ぶ際のポイントは、節の有無や数、大きさによっても、その印象は随分と違ってきます。サンプルなどで予め確認しておくことが重要です。
浴室などには、耐水性に優れたヒノキ、ヒバ、サワラなどの樹種を選定しますが、含水率(水分を含む割合)の低い、乾燥の行き届いた木材の使用が適切です。
化学物質過敏症の落とし穴
自然素材リフォームを希望される人の中には、ご自身が化学物質過敏症であることが理由で選ばれるケースがあります。しかしながら100%自然素材であっても種類によっては、目に見えない揮発性物質を放出させている樹種もあるので、近づくと目元が痛くなる場合があります。
実はこの事をお伝えしている私自身、自宅浴室の風呂ふたをヒノキ板に作り替えたところ、目元が痛くなってしまったという失敗経験があります。そのため事前に使用したい樹種のサンプル材を手にとって、アレルギー反応の有無を確認しておくことをお勧め致します。