水道管をきれいに
蛇口をひねれば、きれな水がでるのは当たり前。しかし時間が経てば水道管も劣化します。赤い水が出てきたら、水道の鋼管の内部のサビが流入している証拠です。
こんな症状が出たら・・・
蛇口から赤い水が出る、水の出が悪い、水が臭う、変な味がするなどといった症状が現れたら、水道管の劣化と不純物の蓄積が原因と考えられます。
水道水の水質は、昔と比べて向上していますが、不純物がゼロではありません。微量とはいえ水道水に含まれる不純物(有機物と無機物と微生物の融合した物)は、粘土状のぬるぬるとしたスライムとなり、それが管内に付着して劣化や腐食を進行させるのです。
設置時期によって違う水道管
水道管は、1970年代後半まで亜鉛メッキ鋼管が主流でした。この亜鉛メッキが、長い年月の間に徐々に剥がれてゆき、水分中に含まれる酸素と反応してサビを生み、赤い水の原因となるのです。
現在の水道管に用いられているのは、硬質塩化ビニール管、ステンレス管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管などがありますが、安価で扱いやすい硬化塩化ビニール管が、戸建住宅に最も多く使用されています。
水道管を交換せずに内部洗浄を行う方法もあり、近年ではいろいろな洗浄方法が普及しています。配管内の水を抜き、研磨剤を含んだ高圧空気を送り込んで、その後に樹脂塗料でコーティングする方法や管内に薬品を注入して洗浄する方法、オゾン水を流して殺菌処理しながら異物を除去する方法など様々です。
それぞれに作業時間やコストが違ってきます。水道水に異変を感じたら、状況に応じて水道管を交換するか、これらの洗浄方法を比較検討して、対処するとよいでしょう。